飛行機雲とカラス

夕焼けと昼の中間の、なんとかまだ青い空を、長い尾を引きずって、上へ上へと、飛行機がゆっくりと飛んでいた
眺めていると、せわしなく、カラスが横切っていった

音速に近い速さで移動し用事を済まして帰ってくる飛行機に比べ、日がな一日餌を探して都会をぶらぶらしているカラスのほうが圧倒的に暇なはずなのに、どうしてカラスのほうが慌ただしく感じてしまうのだろうか
忙しさにも遠近法があるのかもしれない