犬憑きさん 第2話

ますます普通のラノベっぽくなったけど、これはこれでいいのかも。
瀬戸口らしさを過度に求めなければまあ普通に面白いと思う。
よく考えたら今までの瀬戸口作品でも既にマンネリに陥りそうな感じはうっすら漂っていた気がする。
瀬戸口廉也唐辺葉介として、ここらで変化が見られるのもいいことかもしれない。
たとえば、「PSYCHE」以前は話があってキャラがある印象だったけど、今作は逆にキャラありきって言う気がしなくもない。
そういえば、歩と真琴との対決前に、

―どうして笑うんだろう?わたしは何か今の会話で罠に引っかかったのだろうか?


って表現が出てくるけど、これが「キラ☆キラ」のきらり生存ルートで、きらりが鹿之助と別れるために説得するシーンにあった、

きらりの口調はいつになく冷静で、そして難解だ。
僕はそこに罠がないことを確認しながら、慎重に相槌を打つ。


っていう表現と似ている。まあ小さな共通点ってことで。
あとは久々に長編っぽいのがいいね。
まだ全貌が見えないし、どれだけ続くか分からないけど、来月分が楽しみだな。